「テレビで保釈金何億と言うのを聞いたことがあるが、一般的にはどれくらいなのか」
「保釈金の相場が知りたい」
保釈金の額について知りたいという方へ。保釈金は、実刑になる見込みや資産などによって個別に決められます。一般的には保釈金の額は、150万円から200万円になることが多いです。
刑事事件に強い弁護士に相談して、保釈申請を適切に行い、事件を早期解決しましょう。
保釈金に相場はある?
保釈保証金(以下、保釈金といいます)の金額の相場は、現在、150万円から200万円といわれています。しかしこれは、そのような金額になるケースが多いというだけであって、必ずこの額に収まるというわけではありません。
もともと保釈金は、「被告人の逃亡や証拠隠滅を防止して出頭を確保するのに適切な額」という観点から、個別の事案ごとに決められます。そこでは、実刑になる見込み(実刑になる可能性が高いほど逃亡・証拠隠滅のおそれが高くなると考えられる)や、被告人側の資産などが考慮されます。
したがって、実刑になる見込みの高い事案やあなたの資産が十分にある事案では、保釈金が200万円を超えることもあり得ます。他方、執行猶予見込みで(執行猶予が見込まれるなら、かつあなたの資産が150万円もないという事案では、弁護人が適切に弁護すれば、保釈金が150万円よりも少なくなることはあり得ます。
窃盗の保釈金相場
上に述べたように、窃盗事件でも、保釈金は150万円から200万円になることが多いです。
ただし、たとえば同種前科が多数あるなどにより実刑が見込まれる場合には、逃亡のおそれもそれだけ高まると考えられるので、保釈金は200万円よりも高くなることがあり得ます。
詐欺の保釈金相場
上に述べたように、詐欺事件でも、保釈金は150万円から200万円になることが少なくありません。
ただし、たとえば振り込め詐欺グループで責任者の立場にいたなど、詐欺の実行にあたって重要な役割を果たしている場合には、実刑が見込まれます。この場合、逃亡のおそれも高くなると考えられます。そのため、保釈金の相場も、逃亡防止他のために高額になることがあります。
傷害の保釈金相場
上に述べたように、傷害事件でも、保釈金は150万円から200万円になることが多いです。
ただし、たとえば危険な凶器を使用していた、重大な傷害結果が生じた、同種前科が複数ある、被害者が厳しい処罰を望んでいるなどの場合には、実刑が見込まれます。その場合、逃亡や証拠隠滅の恐れも高くなると考えられます。そのため、保釈金も、逃亡や証拠隠滅の防止のために200万円より高くなることがあります。
アメリカの保釈金の相場
アメリカでは、保釈金の額は、事件の重大さや個々の裁判官の判断によって変わるようです。また、週によっては、犯罪ごとの保釈金の目安が決められているところもあります。たとえばカリフォルニア州では、性犯罪事件の保釈金は$25,000、過失致死事件では$100,000、強姦目的の誘拐事件では$1,000,000とされています。