刑事事件に強い弁護士

保釈中の過ごし方

「保釈してもらった後、何に気を付けて過ごせばいいのか。」
「保釈中の条件とは?」

保釈中の行動制限をはじめとする条件についてお悩みの方へ。保釈中は、保釈の際に保釈条件として決められた条件を守らなければなりません。この条件に違反したときは、保釈を取消されることがあるので注意が必要です。

刑事事件に強い弁護士に相談して、保釈中の条件を守り、事件をスムーズに解決しましょう。

保釈中の過ごし方と行動制限

保釈中は、どのように過ごすことになるでしょうか。
保釈が許可される場合には、判決までの間に守らなければならない条件がつけられるのが通例です。条件としては、判決までの住居の指定、住居変更の制限、旅行の制限、裁判所への定期的な動静報告、被害者や共犯者などとの接触禁止などがあります。そのほかにも、事案に応じて、被告人が逃亡したり証拠隠滅をしたりするのを防止するのに必要十分な条件がつけられることがあります。
これらの条件に違反したときは、保釈を取り消されることがあります

保釈中の携帯電話の使用

保釈中に携帯電話を使用してよいかどうかは、保釈を受ける身としては心配なところです。
携帯電話を使用してよいか、またどのように使用すべきかに関して、保釈の際に条件がつけられた場合には、それを守らなければなりません。これに対して、携帯電話の使用に関して保釈の条件が付けられなかった場合には、携帯電話を使用することに妨げはないので、自由に使用することができます。ただし、たとえば保釈条件として「被害者または共犯者※※と接触してはならない」と定められた場合には、携帯電話を使って被害者または共犯者と連絡を取ってはなりません。
携帯電話が押収されている場合には、押収物の還付(かんぷ)請求をすることによって、返却を受けることができます
ちなみに、携帯電話を機種変更できるかということも、よく質問されます。これについても、保釈条件として機種変更の禁止がつけられている場合には、機種変更をすることができません(裁判所の許可を得ることが条件になっている場合には、裁判所の許可を得なければなりません)。

保釈中の警察の尾行や監視

保釈中に、被告人の私生活が捜査機関によって監視・尾行されることはあるでしょうか。
逃亡や証拠隠滅のおそれがないからこそ保釈されるわけですので、保釈中の生活が捜査機関から監視されることは通常ありません
ただし、PC遠隔操作事件のように犯人性を強く争っている場合とか、社会的影響の強い事件では、保釈中も捜査機関から生活を監視されることがないとはいえません。現に、PC遠隔操作事件では、保釈中の生活が警察によって尾行・監視されていました。ただしこれも、犯人性を強く争い、しかも社会的影響の強い事件だったからこそだと考えられます。

保釈中の仕事

保釈中に仕事をすることは、生活環境の安定につながり、有利な情状となるので、積極的に行ないたいところです
保釈条件としても、保釈中に仕事をすることが制限されることはあまりないと思われます。ただ、たとえば犯行が職場において行われた場合や、職務に関連して行なわれた場合には、保釈条件として、職場の人に接近してはならないという条件がつけられることがあり得ます。その場合には、反射的な効果として、元の職場では仕事ができないということになるでしょう。その場合は、職場を異動させてもらうか、別の仕事を探すことになります。


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